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| 2005.08.04 |
創作落語・2 裏まきびしはこちら
ZAKKA THE ZAKKA はこちら
「そうかい、律儀なもんだなぁ」
「はい、死ぬ前は、周りの者に、律儀者、律儀者と言われておりました
あぁ〜〜ぁ(涙)」
「なんだい、おい、泣くこたぁねぇじゃねぇか」
「お〜おぉぉぉぉぅ・・あうぅぅ・・・あぁ〜〜ぁ」
「おう、よせやい! オットセイが餌横取りされたような声出すんじゃ
ねぇよ、オレがいじめてるみてぇじゃねぇか」
「あおぉぉ〜あうあう・・もう・・もうしわけ・・ござ・・ございませんんん」
「わけ・・わけを話してみなよ、なっ、泣いてたってラチがあかねぇやな」
「はい、申し遅れましたが、わたくしは、日本橋田所町にございます、
呉服屋の手代を勤めております、伊助と申します」
「ほう、そうかい・・その伊助さんが、なんでまた柳の下に
居なさるんだい?」
「それなんでございます、わたくし、お店の売掛金の50両を、
落としたものか掏られたものか・・・無くしてしまったんでござい
ますぅ〜うぅぅぅ〜あぁぁ〜!」
「いちいちうるさいねぇ、このひとぁ。」
「もう、お店には戻れない、もう、死ぬしかない、そう思って、
ここに飛び込んだんでございますぅ〜〜うぅぅぅ〜」
「ふ〜〜ん・・・そうかい。でも、おめぇさん、飛び込む時だれも
止めてくんなかったのかい」
「はい、どなたもいらっしゃいませんでした・・・あぁぁ〜・・」
「そうかい・・そりゃぁ・・運がねぇなぁ、落語とかならなぁ、必ず
だれかが止めてくれるんだけどなぁ・・・」
「ひ・ひとの生き死にを、落語と一緒にしないでくださいませんか!」
「それにしても、伊助さん、ここに飛び込みなすったってぇが、
ここは数寄屋橋だよ」
「はい・・・」
「埋め立てられて、随分と経つよ」
「はい、わたくしも、飛び込みまして随分と経ちます」
「するってぇと、どれぐらい経ちなさる」
「はい、かれこれ三百年になります」
「さ・・三百年ん〜〜ん?・・その間、ずっとここに居なすったのかい!」
「はい、おりました・・・」
「律儀だねぇ〜〜ぇ」
「おう、源さんおかえり!」
「ただいま!」
「遅かったじゃねぁか?」
「おう、数寄屋橋のたもとでよ、拾いもんしちゃたよ」
「へぇ、なに拾ったんだい」
「人間ひとり拾っちゃったよ」
「へぇ〜〜! だれが落としたんだろうねぇ」
「おいおい! そんなもん落とすやつぁ、いやしないよ」
なんてんで・・・まだまだつづきます・・・はい!
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